耳鼻科の病気
みみの病気 はなの病気 のどの病気 その他の病気小林耳鼻咽喉科医院のお知らせブログ

耳鼻科の病気

トップページ|耳鼻科の病気(はなの病気)

耳鼻科の主な病気についての情報です

はなの病気

アレルギー性鼻炎
国民病とされているスギ花粉症に代表される季節性のものと、1年中症状のある通年性のものがあります。通年性のものは、主にダニや家のほこりが原因となります。季節性の花粉症は種々の花粉により発症します。
主な花粉症をあげますと
花粉
◎ 春のスギ・ヒノキ花粉症(2月初め〜4月末)
◎ 夏のイネ科の花粉症(5月から7月頃)
◎ 秋のヨモギ花粉症(9月頃)
◎ ブタクサやキク科花粉症(10月〜11月頃)
ページ上部へ
アレルギー性鼻炎の症例別治療方針
アレルギー性鼻炎は体質からくる病気ですので、根治させることはとても難しい病気です。まず予防、すなわち原因となる物質(抗原)を体内に入れないようにすることが大切です。通年性の方は、家の掃除や換気をしてダニの繁殖を防ぎ、花粉症の方は花粉を極力吸い込まないようにセルフケアすることが大切です。
  1. 軽症の場合・・・症状のある時だけ、症状を抑える薬(抗ヒスタミン剤)を飲みます。花粉症の方は外出する予定がある場合(例えばゴルフ等)、前日の夜と当日の朝・夜と飲むと良いでしょう。
  2. 中等症の場合・・・ある程度長期に内服することになりますので、予防的効果のある抗アレルギー剤を使います。局所の点鼻剤があう方は、点鼻剤を使われても結構です。点鼻剤はすぐに効果が出ません(効果が出るまで2〜3日かかりますので続けて使いましょう)。花粉症の方は、花粉が飛び始める少し前(2月初め頃)から内服を始める初期治療が有効です。
  3. 重症の場合・・・抗アレルギー剤、点鼻薬や頓服(症状のとても強い時だけ抑える、少し強めの薬)をうまく組み合わせて使います。鼻閉が強い場合は、電気凝固、レーザー等で鼻粘膜を焼きます。根本的にアレルギーを治す方法としては、「免疫療法」があります。薬に頼らず、コストもかからない優れた治療法ですが、効果が出現するまで時間がかかります。
※アレルギーの薬はたくさんありますので、ご自分にあった薬をみつけることが大切です。
※症状が一度強くなると、なかなか薬が効きにくくなりますので、早めに飲むのがコツです。
◎ レーザー手術について
  1. 鼻の粘膜をレーザーを用いて焼灼することにより、鼻づまり・鼻水・くしゃみを軽くします。アレルギー体質そのものを治す治療ではありませんが、特に鼻づまりに対して非常に効果があります。スギ花粉症の方は、花粉が飛び始める1ヶ月以上前くらいに手術をします。
  2. 手術は外来で比較的簡単に行なえます。きき分けの良いお子さんなら7〜8歳から受けることが可能です。
  3. 手術後は多少鼻血が出ることもありますが、日常生活は普通に行えます。強い鼻かみや激しい運動、アルコールは避けてください。
  4. 手術後2〜3日位は、反応性に粘膜が腫れるためにかえって鼻づまり・鼻汁が強くなります。症状が強い場合は、点鼻薬やお薬を服用します。
  5. 2〜4週間の間隔をあけて追加焼灼を2・3回行う場合もあります。
◎ 免疫療法について
  1. 特異的免疫療法(減感作療法)とは、アレルギーの原因物質を少しずつ注射や、経口で体内に入れて、アレルギー反応を低下させ体質を徐々に変えていく治療法です。治療開始から半年以上かけて自覚症状が改善し、抗アレルギー薬などの薬を減量又は中止できます。
  2. 優れている点は、長期寛解(薬を使わなくとも症状が生涯起こらなくなること)が期待できる唯一の治療法であるということです。妊娠、授乳中の方でも可能な治療法であり、内服や点鼻の抗アレルギー薬を長期間使用することに比較すると、安価ですみます。
  3. 劣っている点は、効果が現れるまで時間がかかるという点にあります。70〜80%の方に効果があるとされており、残念ながら全ての患者さんにきくという訳ではありません。薬物療法の効果が数日から数週間ではっきりとするのに比較して、非常に長い期間を必要とします。また、アレルギーの原因物質を体内に入れるため、アレルギー反応が過剰におこることが稀にあります。こういった反応の多くは30分以内におこりますので、注射後30分間は院内で待っていただきます。非常にまれですが、喘息発作やショック症状をおこしたりする可能性がゼロではありません。
  4. 免疫療法は、これまで皮下注射によるものが主体でしたが、2014年よりスギ花粉症に対して口からスギ花粉の液を入れるという「舌下免疫療法」が保険適用となりました。この治療法は、今のところ(2015年9月時点)スギ花粉に対してのみ行われていますが、ダニに対しても認可される予定です。
  5. 実際の治療法(注射による方法)

    ① 抗原(ハウスダストなどのエキス)のごく薄い濃度を注射し、少しずつ増量していきます。維持量に達するまでは週2回受診していただきます。

    ② 維持量に達した後は週1回、さらに2週に1回と、だんだん間隔をあけていき、1か月に1回まで延ばしていきます。

    ③ 注射の後は、過剰なアレルギー反応が出ないか確認するため、必ず30分間院内にいてもらいます。咳が出たり風邪気味の時は注射できません。

    ④ いつまで治療を維持するか、現在のところ明確な基準はありませんが、約5〜6年を目途にしています。

  6. スギ花粉症の舌下免疫療法について
    シダトレンというスギ花粉エキスを舌下(舌の裏側)に滴下し、2分間待ってから飲み込みます。これを最初の2週間で量を増やしていき、3週目からは同じ量を毎日舌下投与します。1回目は医療機関で行いますが、2回目以降は毎日、自宅で行ってもらいます。少なくとも3年以上行います(定期的な通院は必要です)。
    いつから始めるかですが、スギ花粉飛散開始の3か月以上前からの開始が効果的です。岩国地区では、11月中旬までには開始した方が良いと思われます。花粉飛散が始まってしまうと、5月中旬まで開始を待っていただきます(11月中旬から5月中旬までは新規には治療を開始出来ません)。
    この治療法は、12歳以上で、毎年スギ花粉症でお悩みの方、将来の妊娠出産の時、受験の時が心配な方にはお勧めの治療法です。医院での治療費と薬局の薬代をあわせて、2015年4月時点1か月あたり3,000〜4,000円位の負担(保険適用3割の方)になります(治療開始前の検査代を除く)。
ページ上部へ
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の周りには骨で囲まれた空洞があり、鼻とつながっています。これらを副鼻腔といいます。
慢性副鼻腔炎ここに炎症がおこり、粘膜がはれたり膿がたまるのが副鼻腔炎、一般にいう蓄膿症です。子供は鼻や副鼻腔がまだ小さく未発達なため、風邪のあとに鼻が出やすく副鼻腔炎になりやすいのです。副鼻腔炎になると、鼻汁がのどにおりて咳が出たり、耳管を通して耳に炎症がおき、中耳炎をおこしたりします。膿性鼻汁(あおばな)や、鼻づまり、鼻声、頭痛がおきます。急性になると、強い頭痛やほっぺたの痛みが出ることもあります。
治療方法は症状によって違いますが、抗生物質や消炎剤の内服、鼻のネブライザー(霧状の薬を直接鼻に吸入する)、副鼻腔洗浄などが主な治療です。また、マクロライト系という抗生物質を少量で数ヶ月内服する方法が有効です。場合によっては、副鼻腔に針を穿刺して洗浄し、直接抗原物質を注入することもあります。なかなか治りにくい場合は手術をします。手術といっても以前のように歯茎のところを切って行う手術は稀で、内視鏡を用いて鼻の穴から行う内視鏡下手術が主流となっています。
ページ上部へ
アレルギー性鼻副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)
先に述べた蓄膿症は、以前は大変多くある病気で、昔の子供は皆あおばなをたらしていたものです。最近はこのタイプの蓄膿症は随分と減ってきました。代わりに問題となってきたのが、アレルギーの関与した副鼻腔炎です。喘息に合併したり、鼻の格好がポリープ状にふくれてきて鼻茸が出来て強い鼻づまりや嗅覚障害をおこしたりします。抗アレルギー薬やステロイド剤などで治療します。治りにくく再発しやすいタイプの副鼻腔炎です。
ページ上部へ
鼻出血
鼻血で一番多いのは、鼻の左右のしきりである鼻中隔の前方にあるたくさんの血管が集まっている所(キーゼルバッハ部位といいます)が刺激されておこるものです。鼻血が出たら慌てずに、前に述べたキーゼルバッハ部位を圧迫するために、小鼻をつまむ要領で強く、5分から10分くらい押さえてください。この時、上を向いて寝ると血液がのどに下りて飲み込んでしまいますので、座って少し前かがみになり、のどに溜まった血液を静かに吐き出すようにしてください。出血している場所がはっきりしている場合には、血管を薬や電気で焼くこともあります。何度も出血する時は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の合併、鼻の奥の方からの出血、鼻の腫瘍など、他にも原因がある場合もありますので早めに耳鼻科を受診してください。
ページ上部へ
いびきと睡眠時無呼吸症候群
列車運転士の居眠り運転による事故がマスコミに報じられたことなどから、「睡眠時無呼吸症候群」という言葉が知られるようになりました。睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間、無呼吸や低呼吸で呼吸が何度も止まることにより、眠りが浅くなって睡眠不足となり昼間とても眠く、仕事や学業に支障をきたすようになります。又、無呼吸により血液中の酸素濃度が低下し、低酸素血症・高炭酸ガス血症がおこり、心臓や脳血管などに影響が出ることもあります。
◎ いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因
  1. 肥満:あごの下のお肉は気道を狭めます
  2. あごや顔面の形態:最近は固いものを食べる習慣がなくなったせいか、下顎の小さい子供が増えてきました。
  3. のどや鼻の形態:強い鼻づまりや、扁桃、アデノイド肥大も要因となります。
◎ 検査は?
  1. 夜間呼吸モニター(アプノモニター)を貸し出しいたしますので(予約制)、自宅で検査して翌朝機械をお持ちいただきます。後日来院して頂き、解析結果の説明と今後の治療方針を相談いたします。
◎ 治療について
  1. 習慣を少し変える:適度な運動と食事で肥満を解消する。横向きに眠り、枕を工夫するなど快適に眠る工夫をする。アルコールを控える。・・・・などがあります。
  2. 口腔内装置:歯科で、下顎を前の方へ維持するためのマウスピースを作製してもらいます。保険適用です。
  3. CPAP:就寝時に鼻マスクを装着し、空気を気道内に送ることによって気道を開かせます。無浸襲で高い治療効果が得られますが、長時間機械を装着しなければなりません。保険適用です。
  4. 手術:扁桃腺を摘出したり、アデノイド切除、口蓋垂や軟口蓋を一部切除して気道を広げます。
ページ上部へ
においと味がわからない
私達が食事を美味しく楽しむためには、嗅覚や味覚はとても大切です。香りのしないコーヒーやお酒、においのしないカレーなんて楽しめますか?においは、におい分子が鼻内に入り、鼻腔の一番天井にある嗅細胞を刺激して、信号が脳に伝わり、においとして認知されます。風邪をひいた後、においがしなくなったり、鼻にポリープができて臭わなくなることもあります。検査としては、まず副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の有無を調べ、アリナミン注射液を左の肘の静脈に注射して、におっている時間を計り、治療効果の予後を推察します。
又、いろいろなにおいを実際に嗅いでいただき、何のにおいか当てていただく検査をします。障害を受けてから時間が経つと治りにくくなりますので、早目の治療が大切です。味覚は、酸味、塩味、苦味、甘味、旨味の5つの基本味があります。加齢により甘味はあまり変化しませんが、酸味、塩味、苦味の感度はややにぶります。味覚障害は、薬剤の影響や偏った食事によって血液中の亜鉛が不足しておこることもあります。又、何を食べても苦く感じるなど、心因性が原因となることもあります。 においと味が分からなくなるとどうしても味つけが濃くなりますので健康の為、なるべく薄味を心がけましょう。
ページ上部へ
トップページ診療理念医院紹介 診療案内よくある質問耳鼻科の病気リンクサイトマップ
医療法人社団 小林耳鼻咽喉科医院 〒740-0017 岩国市今津町3丁目1-34 TEL (0827)21-2718